基礎概念会員向け6:04

損益計算書と貸借対照表のつながり

損益計算書が一定期間の経営成績を、貸借対照表が一定時点の財政状態を示すことを学びます。当期純利益が純資産へつながる流れを、数値例で確認します。

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この講で分かるようになること

当期純利益が純資産へつながる流れを二つの財務諸表で説明できる。

  • 損益計算書と貸借対照表が示す対象の違いを説明できる。
  • 収益と費用から当期純利益を求められる。
  • 資本取引がない場合に、当期純利益による純資産の増加を確認できる。

前提知識

  • 資産・負債・純資産の基本式と、収益・費用・利益の関係を理解していること。

要点

  1. 損益計算書は一定期間の経営成績を示します。
  2. 貸借対照表は一定時点の財政状態を示します。
  3. 当期純利益は収益-費用です。
  4. 資本取引がなければ、当期純利益は純資産を同額増加させます。
  5. 二つの財務諸表は当期純利益を通じてつながります。

判断のルール

  • 損益計算書は一定期間、貸借対照表は一定時点を示す。
  • 当期純利益は収益から費用を差し引いて求める。
  • 資本取引がなければ、当期純利益は純資産を同額増加させる。
  • 期末純資産は資産-負債でも確認する。

例題

例題1当期純利益と期末純資産

期首純資産500,000円、当期収益360,000円、当期費用290,000円で、資本取引はなかった。期末純資産を求めなさい。

答え当期純利益は70,000円、期末純資産は500,000円+70,000円=570,000円です。

考え方当期純利益70,000円が純資産を増加させます。

確かめ期首純資産から70,000円増えていることを確認します。

例題2二つの方法で純資産を確認する

決算日の資産が820,000円、負債が250,000円である。前問で求めた期末純資産と一致するか確認しなさい。

答え純資産は570,000円であり、損益計算書からつないだ金額と一致します。

考え方820,000円-250,000円を計算します。

確かめ820,000円=250,000円+570,000円となります。

例題3当期純損失の場合

期首純資産400,000円、当期収益180,000円、当期費用230,000円で、資本取引はなかった。期末純資産を求めなさい。

答え期末純資産は400,000円-50,000円=350,000円です。

考え方50,000円の当期純損失は純資産を減少させます。

確かめ損失のときに純資産を加算していないことを確認します。

よくある間違い

二つの表を同じ期間の表と考える。

損益計算書は期間、貸借対照表は時点を示します。

収益の全額を純資産の増加とする。

費用を差し引いた当期純利益が純資産につながります。

当期純利益を貸借対照表と無関係な数字と考える。

利益は決算後に純資産へ反映されます。

資本取引がある場合も利益だけで純資産を求める。

増資や配当などがあれば、それらも純資産の増減に影響します。

この講の用語

損益計算書そんえきけいさんしょ
一定期間の収益、費用、当期純利益または当期純損失を示す財務諸表。
貸借対照表たいしゃくたいしょうひょう
一定時点の資産、負債、純資産を示す財務諸表。
当期純利益とうきじゅんりえき
当期の収益から費用を差し引いた最終的な利益。
財政状態ざいせいじょうたい
ある時点で会社がどのような資産、負債、純資産を持つかという状態。

章立て

  1. 0:00導入人物表紙。二人の講師が登場し、本講のテーマである二つの財務諸表のつながりを親しみやすく提示する。
  2. 0:24導入概念導入概念。損益計算書は一定期間、貸借対照表は一定時点を示すという基本の違いを対比で示す。
  3. 1:09中心概念中心概念。収益から費用を差し引いて当期純利益を求め、その利益が純資産の増加につながる流れを示す。
  4. 1:47重要用語重要用語。損益計算書、貸借対照表、当期純利益、財政状態を短く整理する。
  5. 2:11基本ルール基本ルール。講義資料の4つの基本ルールを短い箇条書きで記憶しやすく整理する。
  6. 2:44判断手順判断手順。計算から確認までの3段階を矢印で整理する。
  7. 3:09例題1 当期純利益と期末純資産例題1。与えられた数値から当期純利益70,000円と期末純資産570,000円を求める流れを示す。
  8. 3:48例題2 二つの方法で純資産を確認する例題2。資産-負債で純資産570,000円を確認し、前問と一致することを示す。
  9. 4:21例題3 当期純損失の場合例題3。当期純損失50,000円のとき、期末純資産350,000円になることを示す。
  10. 5:00よくある誤りとまとめ誤りとまとめ。よくある誤り4点を短く示し、最後に5つの要点を再確認する。

この講の確認問題

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