帳簿会員向け7:34

仕訳から総勘定元帳へ正しく転記する

仕訳帳に記入された仕訳を、総勘定元帳の各勘定口座へ正しい側に転記する基本を学びます。借方・貸方の向き、相手勘定科目、金額をそのまま保って写すことにしぼって確認します。

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この講で分かるようになること

仕訳を各勘定口座の正しい側へ、相手勘定科目と金額を保って転記できる。

  • 仕訳帳と総勘定元帳の役割の違いを説明できる。
  • 一つの仕訳が複数の勘定口座に分かれて転記されることを理解する。
  • 転記後に金額と相手勘定科目を見直す習慣を身につける。

前提知識

  • 借方と貸方の区別
  • 勘定科目の基本的な意味
  • 仕訳の読み取り方

要点

  1. 転記は、仕訳の借方を各借方口座の借方へ、貸方を各貸方口座の貸方へ写す。
  2. 転記するときは、金額を変えずにそのまま写す。
  3. 元帳には相手勘定科目を書き添えて、どの取引による記入か分かるようにする。
  4. 一つの仕訳は、関係するすべての勘定口座にそれぞれ転記する。

判断のルール

  • 借方にある勘定科目は、その勘定口座の借方へ転記する。
  • 貸方にある勘定科目は、その勘定口座の貸方へ転記する。
  • 元帳には相手勘定科目を記入する。
  • 転記する金額は仕訳帳の金額と一致させる。
  • 一つの仕訳に含まれるすべての勘定科目について転記漏れを防ぐ。

例題

例題1例題1 現金売上の転記

次の仕訳を総勘定元帳へ転記しなさい。仕訳:借方 現金 12,000/貸方 売上 12,000

答え現金勘定の借方に、相手勘定科目「売上」、金額12,000を記入する。売上勘定の貸方に、相手勘定科目「現金」、金額12,000を記入する。

考え方仕訳の借方にあるのは現金なので、現金口座の借方へ転記します。仕訳の貸方にあるのは売上なので、売上口座の貸方へ転記します。現金口座から見た相手は売上、売上口座から見た相手は現金です。金額はどちらも仕訳どおり12,000です。

確かめ借方の勘定は現金だけ、貸方の勘定は売上だけなので、転記先は2か所です。両方とも金額12,000で一致しています。左右も、現金は借方、売上は貸方で正しいです。

例題2例題2 備品を現金で購入した取引の転記

次の仕訳を総勘定元帳へ転記しなさい。仕訳:借方 備品 48,000/貸方 現金 48,000

答え備品勘定の借方に、相手勘定科目「現金」、金額48,000を記入する。現金勘定の貸方に、相手勘定科目「備品」、金額48,000を記入する。

考え方借方にある備品は、備品口座の借方へ写します。貸方にある現金は、現金口座の貸方へ写します。備品口座の相手勘定科目は現金、現金口座の相手勘定科目は備品です。金額はどちらも48,000のまま転記します。

確かめ仕訳の勘定科目は備品と現金の2つなので、元帳でも2か所に転記します。備品を借方、現金を貸方に置けているか確認します。金額48,000が両方同じなら正しい転記です。

例題3例題3 売掛金が発生した売上の転記

次の仕訳を総勘定元帳へ転記しなさい。仕訳:借方 売掛金 31,500/貸方 売上 31,500

答え売掛金勘定の借方に、相手勘定科目「売上」、金額31,500を記入する。売上勘定の貸方に、相手勘定科目「売掛金」、金額31,500を記入する。

考え方借方にある売掛金は、売掛金口座の借方へ転記します。貸方にある売上は、売上口座の貸方へ転記します。相手勘定科目はそれぞれ反対側の科目ですから、売掛金口座では売上、売上口座では売掛金となります。金額は31,500をそのまま使います。

確かめ借方と貸方の金額は仕訳で31,500ずつ一致しています。元帳でも売掛金の借方31,500、売上の貸方31,500になっているか確認します。相手勘定科目が逆に書かれていないかも見直します。

よくある間違い

借方の勘定を貸方に、または貸方の勘定を借方に転記してしまう。

元帳に書く相手勘定科目をまちがえる。

仕訳帳の金額を写し間違える。

一つの仕訳のうち、一部の勘定口座だけ転記して他を漏らす。

この講の用語

仕訳帳しわけちょう
日々の取引を仕訳の形で時系列に記入する主要簿です。
総勘定元帳そうかんじょうもとちょう
勘定科目ごとに取引を集めて記入する主要簿です。
転記てんき
仕訳帳にある仕訳を、総勘定元帳の各勘定口座へ写すことです。
相手勘定科目あいてかんじょうかもく
ある勘定口座に転記するとき、その反対側にある勘定科目のことです。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:19中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:02重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:38基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:07判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:45例題1基本的な取引を確認します。
  7. 3:05例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 4:18例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 5:25よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 6:47まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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