入金伝票・出金伝票・振替伝票
現金の受取り、現金の支払い、現金を伴わない取引を、入金伝票・出金伝票・振替伝票に分ける方法を学びます。証ひょうから必要事項を読み取り、取引に合う伝票を選んで記入します。
動画の視聴は会員向けですこの講で分かるようになること
取引に応じて入金・出金・振替伝票を選び、正しく記入できる。
- 三伝票制における各伝票の役割を説明できる。
- 入金・出金伝票で省略される現金勘定の側を判断できる。
- 現金と普通預金を区別して伝票を選べる。
前提知識
- 証ひょうから取引事実を読み取れ、基本仕訳を作成できること。
ひとつ前の講:証ひょうの種類と取引事実の確認
要点
- 三伝票制は入金・出金・振替伝票を使います。
- 現金受取りは入金伝票、現金支払いは出金伝票です。
- 現金を伴わない取引は振替伝票です。
- 入金・出金伝票では現金勘定の側が前提となります。
- 普通預金と現金を区別して伝票を選びます。
判断のルール
- 現金の受取りは入金伝票を使う。
- 現金の支払いは出金伝票を使う。
- 現金を伴わない取引は振替伝票を使う。
- 普通預金の増減を現金の入出金と混同しない。
例題
例題1現金売上
商品45,000円を現金で売り上げた。使用する伝票と記入内容を答えなさい。
答え入金伝票。相手科目:売上、摘要:商品売上、金額:45,000円。
考え方現金の受取りなので入金伝票を選び、相手貸方科目を記入します。
確かめ元の仕訳が(借)現金45,000/(貸)売上45,000になることを確認します。
例題2通信費の現金払い
通信費6,000円を現金で支払った。使用する伝票と記入内容を答えなさい。
答え出金伝票。相手科目:通信費、摘要:通信料金支払、金額:6,000円。
考え方現金の支払いなので出金伝票を選び、相手借方科目を記入します。
確かめ元の仕訳が(借)通信費6,000/(貸)現金6,000になることを確認します。
例題3掛仕入
商品80,000円を掛けで仕入れた。使用する伝票と記入内容を答えなさい。
答え振替伝票。借方:仕入80,000円、貸方:買掛金80,000円。
考え方現金を伴わないため振替伝票を選びます。
確かめ借方・貸方の金額が一致し、現金科目が含まれていないことを確認します。
よくある間違い
普通預金の入金を入金伝票にする。
三伝票制の入金・出金伝票は簿記上の現金収支を前提とします。
入金伝票の相手科目に現金を書く。
現金借方は前提なので、相手となる貸方科目を書きます。
出金伝票の相手科目を貸方科目と考える。
現金貸方が前提なので、相手となる借方科目を書きます。
掛取引を出金伝票にする。
支払義務が生じても現金支払いがなければ振替伝票です。
この講の用語
- 入金伝票にゅうきんでんぴょう
- 現金を受け取った取引を記録する伝票。現金勘定の借方が前提となる。
- 出金伝票しゅっきんでんぴょう
- 現金を支払った取引を記録する伝票。現金勘定の貸方が前提となる。
- 振替伝票ふりかえでんぴょう
- 現金の受取り・支払いを伴わない取引を借方・貸方に分けて記録する伝票。
- 三伝票制さんでんぴょうせい
- 入金伝票、出金伝票、振替伝票の三種類を使用する伝票制度。
章立て
- 0:00導入人物表紙。第13講のテーマと到達目標を示す。
- 0:16導入概念伝票の役割と三伝票制の全体像、現金基準の導入。
- 0:54中心概念普通預金と現金を区別する中心概念。
- 1:32重要用語重要用語4つの整理。
- 1:51基本ルール入金伝票と出金伝票の基本ルール。
- 2:17判断手順伝票を選ぶ判断手順。
- 2:36例題1 現金売上例題1 現金売上の伝票選択と記入内容。
- 3:14例題2 通信費の現金払い例題2 通信費の現金払いの伝票選択と記入内容。
- 3:47例題3 掛仕入例題3 掛仕入の伝票選択と記入内容。
- 4:21よくある誤りとまとめよくある誤りの整理と総まとめ。
この講の確認問題
登録は1分・クレジットカード不要。無料のまま練習・暗記カード・模試まで使えます。
