証ひょう・伝票会員向け5:34

証ひょうの種類と取引事実の確認

領収書、請求書、納品書などの証ひょうから、仕訳に必要な取引事実を読み取る方法を学びます。日付、相手先、内容、金額、決済方法を確認し、複数資料の役割を区別します。

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この講で分かるようになること

領収書、請求書などから日付、相手先、内容、金額を読み取れる。

  • 代表的な証ひょうの役割を説明できる。
  • 証ひょうから仕訳に必要な五つの情報を抽出できる。
  • 証ひょうの名称だけで支払い済みかどうかを決めないようにできる。

前提知識

  • 簿記上の取引に該当する出来事と、取引事実を金額で把握する必要性を理解していること。

要点

  1. 証ひょうは取引事実を裏付ける資料です。
  2. 領収書、請求書、納品書は示す事実が異なります。
  3. 日付、相手先、内容、金額、決済方法を確認します。
  4. 請求と支払い、注文と納品を区別します。
  5. 複数資料は日付・相手先・金額を照合します。

判断のルール

  • 証ひょうの名称だけでなく記載内容を読む。
  • 日付・相手先・内容・金額・決済方法を確認する。
  • 請求と支払い、注文と納品を区別する。
  • 複数資料の相手先・日付・金額を照合する。

例題

例題1領収書から事実を読む

4月8日付、青葉文具店、事務用品5,500円、現金受領済みと記載された領収書から、取引事実を整理しなさい。

答え4月8日に青葉文具店から事務用品5,500円を購入し、現金で支払った取引です。

考え方五つの確認項目に沿って記載を整理します。

確かめ日付、相手先、内容、金額、決済方法がすべて含まれているか確認します。

例題2請求書と支払いを区別する

4月20日付の請求書に、システム利用料30,000円、支払期限5月末とある。現時点の取引事実を説明しなさい。

答えシステム利用料30,000円の支払義務が示されていますが、現時点で支払済みとは判断できません。

考え方請求された事実と、現金支払いの事実を分けます。

確かめ請求書を領収書と混同していないことを確認します。

例題3注文書と納品書

商品100個の注文書と、実際に98個を納品した納品書がある。取引数量を確認するとき、どちらを重視しますか。

答え実際に納品された数量を示す納品書の98個を確認し、必要なら請求書とも照合します。

考え方注文予定と実際の受入れを区別します。

確かめ注文数量をそのまま受入数量にしていないことを確認します。

よくある間違い

書類名だけで取引内容を決める。

記載された日付、内容、金額、決済表示を確認します。

請求書を支払済みの証拠とする。

請求と領収を区別します。

注文数量を実際の仕入数量とする。

納品書や検収結果で実際の受入れを確認します。

合計額だけを見て相手先や日付を確認しない。

別取引の資料と混同しないよう五つの情報を照合します。

この講の用語

証ひょうしょうひょう
取引が実際に行われたことや、その内容・金額を裏付ける資料。
領収書りょうしゅうしょ
代金を受け取った事実を示す書類。
請求書せいきゅうしょ
商品やサービスの代金を相手に請求する書類。
納品書のうひんしょ
納品した商品、数量、日付などを示す書類。

章立て

  1. 0:00導入表紙。第12講の主題と二人の講師を提示し、証ひょうを読む講義であることを示す。
  2. 0:18導入概念導入概念。証ひょうは取引事実を裏付ける資料であり、客観的確認に使うことを示す。
  3. 0:56中心概念中心概念。領収書・請求書・納品書・注文書が示す事実の違いを対比する。
  4. 1:33重要用語重要用語。四つの重要用語を短く整理する。
  5. 1:55基本ルール基本ルール。五つの確認項目と、名称だけで判断しない原則を示す。
  6. 2:18判断手順判断手順。確認の順番と、複数資料の照合ポイントを矢印で示す。
  7. 2:39例題1 領収書から事実を読む例題1。領収書から五つの情報を整理し、取引事実を読む。
  8. 3:21例題2 請求書と支払いを区別する例題2。請求書と支払いを区別し、支払済みと早合点しないことを示す。
  9. 3:54例題3 注文書と納品書例題3。注文書100個と納品書98個を比べ、取引数量では納品書を重視する。
  10. 4:34よくある誤りとまとめ誤りとまとめ。典型的な誤りを示し、学習の要点を締めくくる。

この講の確認問題

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