取引・勘定・仕訳会員向け6:45

勘定科目の種類と増減から借方・貸方を判断する

勘定科目を資産・負債・純資産・収益・費用に分け、それぞれの増減から借方・貸方を判断する方法を学びます。仕訳そのものを広く扱うのではなく、勘定記入法則にしぼって、どちら側に記入するかを自力で決められることを目標にします。

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この講で分かるようになること

勘定科目の種類と増減から借方・貸方を自力で判断できる。

  • 勘定科目を5つの種類に分類できる。
  • 増えるときと減るときの記入位置を整理できる。
  • 取引文から増減した勘定を落ち着いて見つけられる。

前提知識

  • 取引を簿記上の出来事としてとらえられること。
  • 勘定科目が何を表す名前かを基本的に理解していること。
  • 借方と貸方が左右の位置を示す語であると知っていること。

要点

  1. 資産と費用は、増加が借方、減少が貸方である。
  2. 負債・純資産・収益は、増加が貸方、減少が借方である。
  3. まず勘定科目の種類を見分け、そのあと増減を判断すると迷いにくい。
  4. 借方・貸方は良い悪いではなく、記入する左右の位置を表す。
  5. 同じ現金でも、増えたのか減ったのかで記入位置が変わる。

判断のルール

  • 資産の増加は借方、減少は貸方。
  • 負債の増加は貸方、減少は借方。
  • 純資産の増加は貸方、減少は借方。
  • 収益の増加は貸方、減少は借方。
  • 費用の増加は借方、減少は貸方。

例題

例題1例題1 現金で備品を購入したときの判断

備品30,000円を現金で購入した。備品と現金の借方・貸方を判断しなさい。

答え借方:備品 30,000円 貸方:現金 30,000円

考え方備品は資産で、購入により増加しているので借方です。現金も資産ですが、支払いにより減少しているので貸方です。したがって、資産の増加を借方、資産の減少を貸方に記入します。

確かめ備品は増えているか。はい、30,000円増加です。現金は減っているか。はい、30,000円減少です。資産の増加は借方、資産の減少は貸方なので、金額も左右とも30,000円で一致しています。

例題2例題2 掛けで商品を仕入れたときの判断

商品を120,000円仕入れ、代金は掛けとした。仕入と買掛金の借方・貸方を判断しなさい。

答え借方:仕入 120,000円 貸方:買掛金 120,000円

考え方仕入は費用で、発生すると増加なので借方です。買掛金は負債で、後で支払う義務が増えるため増加となり貸方です。費用の増加は借方、負債の増加は貸方という法則を使います。

確かめ仕入は費用か。はい。費用の増加なので借方です。買掛金は負債か。はい。負債の増加なので貸方です。借方120,000円、貸方120,000円で一致しています。

例題3例題3 元入金で事業を始めたときの判断

開業にあたり、事業主が現金500,000円を出資した。現金と元入金の借方・貸方を判断しなさい。

答え借方:現金 500,000円 貸方:元入金 500,000円

考え方現金は資産で、事業に入ったことで増加しているため借方です。元入金は純資産で、出資により増加しているため貸方です。資産の増加は借方、純資産の増加は貸方となります。

確かめ現金は資産で増加しているので借方、元入金は純資産で増加しているので貸方です。元入金を資産と考えないことが確認のポイントです。左右の金額はともに500,000円で一致しています。

よくある間違い

現金がよく使われるため、何でも借方にしてしまう。

勘定科目の種類を確かめず、増減だけで判断してしまう。

収益と費用の向きを、資産と同じだと思い込む。

借方を左、貸方を右と知っていても、増減との結び付けがあいまいで逆にする。

元入金を資産だと思い、増加を借方にしてしまう。

この講の用語

資産しさん
現金、売掛金、備品など、会社が持っている財産や権利を表す勘定科目の種類。増えると借方、減ると貸方に記入する。
負債ふさい
買掛金、借入金など、将来支払う義務を表す勘定科目の種類。増えると貸方、減ると借方に記入する。
純資産じゅんしさん
元入金など、会社のもとでとなる資本を表す勘定科目の種類。増えると貸方、減ると借方に記入する。
収益しゅうえき
売上など、営業活動などによって得たもうけを表す勘定科目の種類。増えると貸方、減ると借方に記入する。
費用ひよう
仕入、給料、水道光熱費など、収益を得るために使った額を表す勘定科目の種類。増えると借方、減ると貸方に記入する。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:20中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:04重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:45基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:11判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:37例題1基本的な取引を確認します。
  7. 2:59例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 3:55例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:46よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 5:49まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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