商品の売買会員向け6:41

3分法の基本

商品の売買で用いる3分法の基本を学びます。繰越商品・仕入・売上の三つの勘定を使う意味を整理し、商品を仕入れたときと売り上げたときの記帳を、基礎から確認します。

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この講で分かるようになること

繰越商品・仕入・売上の三勘定を使う理由を説明できる。

  • 商品売買に使う三つの勘定の役割を区別できる。
  • 仕入取引と売上取引の基本仕訳を作成できる。
  • 商品そのものを資産として直接増減させない考え方を説明できる。

前提知識

  • 勘定科目の基本的な意味
  • 借方と貸方の記入ルール
  • 商品代金を現金や掛けで受け渡しする基本取引

要点

  1. 3分法では、商品売買を繰越商品・仕入・売上の三つの勘定で処理する。
  2. 商品を仕入れたときは、商品勘定を直接使わず仕入勘定で記録する。
  3. 商品を売り上げたときは、売上勘定で収益を記録する。
  4. 繰越商品勘定は、前期から持ち越した商品を表すための勘定である。

判断のルール

  • 商品を仕入れたときは、代金の支払方法に応じて相手勘定を決め、仕入を借方に記入する。
  • 商品を売り上げたときは、代金の受取方法に応じて相手勘定を決め、売上を貸方に記入する。
  • 3分法では、日々の売買のたびに繰越商品勘定を増減させない。

例題

例題1例題1 現金で商品を仕入れた場合

商品300円を現金で仕入れた。3分法で仕訳しなさい。

答え借方:仕入 300円 / 貸方:現金 300円

考え方販売目的で商品を買っているので、使う勘定は仕入です。3分法では商品そのものを直接記録しません。現金を支払っているため、相手勘定は現金になります。したがって、借方に仕入300円、貸方に現金300円を記入します。

確かめ借方合計300円、貸方合計300円で一致しています。買った取引なので仕入を借方にしており、処理は適切です。

例題2例題2 掛けで商品を売り上げた場合

商品480円を得意先に掛けで売り上げた。3分法で仕訳しなさい。

答え借方:売掛金 480円 / 貸方:売上 480円

考え方商品を販売したので、収益の勘定である売上を使います。代金はまだ受け取っておらず、後で受け取る約束なので売掛金が増えます。よって、借方に売掛金480円、貸方に売上480円となります。

確かめ借方合計480円、貸方合計480円で一致しています。売上は貸方、掛けの受取は売掛金という基本に合っています。

例題3例題3 現金売上の基本仕訳

商品650円を現金で売り上げ、ただちに代金を受け取った。3分法で仕訳しなさい。

答え借方:現金 650円 / 貸方:売上 650円

考え方商品を売ったので売上を計上します。代金をその場で受け取っているため、受け取った資産である現金が増えます。したがって、借方は現金650円、貸方は売上650円です。

確かめ借方合計650円、貸方合計650円で一致しています。3分法ではこの時点で仕入や繰越商品を動かさないので、その点も正しい処理です。

よくある間違い

商品を仕入れたときに、仕入ではなく繰越商品や商品として記入してしまう。

商品を売り上げたときに、売上を借方に記入してしまう。

現金売上と掛売上、現金仕入と掛仕入の相手勘定を取り違える。

3分法なのに、売った商品の原価をその都度別に記入しようとしてしまう。

この講の用語

3分法さんぶんぽう
商品の売買を、繰越商品・仕入・売上の三つの勘定に分けて記録する方法です。
繰越商品くりこししょうひん
前の期から次の期へ持ち越された商品の金額を表す勘定です。
仕入しいれ
販売する目的で商品を買い入れたときに用いる費用の勘定です。
売上うりあげ
商品を販売したときに生じる収益を記録する勘定です。

章立て

  1. 0:00導入表紙。親しみやすい日本人女性講師と男性講師が登場し、第23講のテーマを示す。
  2. 0:253分法とは導入概念。3分法の全体像と、商品そのものを日々直接増減させない考え方を図解する。
  3. 1:07三つの勘定の役割中心概念。繰越商品・仕入・売上の役割の違いを整理する。
  4. 1:44重要用語重要用語。四つの用語の意味を短く確認する。
  5. 2:12基本ルール基本ルール。仕入は借方、売上は貸方、繰越商品は日々動かさないことを示す。
  6. 2:43判断手順判断手順。仕入か売上かを先に決め、次に現金か掛けかを確認する流れを示す。
  7. 3:09例題1 現金で商品を仕入れた場合例題1。現金で商品を仕入れた場合の判断と仕訳、検算を示す。
  8. 4:01例題2 掛けで商品を売り上げた場合例題2。掛けで商品を売り上げた場合の判断と仕訳、検算を示す。
  9. 4:52例題3 現金売上の基本仕訳例題3。現金売上の基本仕訳と、仕入や繰越商品を動かさない点を示す。
  10. 5:48よくある誤りとまとめよくある誤りとまとめ。誤答パターンを直し、学習の要点を一枚で整理する。

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