商品の売買会員向け8:09

仕入帳の記入

この講義では、商品の仕入取引を仕入帳に記入する方法と、月末に月計を求める流れを学びます。日付、仕入先、摘要、金額の見方を整理し、仕入帳が仕入取引をまとめて記録するための補助簿であることを確認します。あわせて、記入漏れや返品の扱いに注意しながら、正しく月計を集計する力を身につけます。

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この講で分かるようになること

仕入取引を仕入帳へ記入し、月計を求められる。

  • 仕入帳の各記入欄の意味を説明できる。
  • 仕入帳と仕訳の関係を理解できる。
  • 月末の集計で記入漏れを見直せる。

前提知識

  • 商品売買の基本的な仕訳ができること。
  • 日付、勘定科目、金額を帳簿に整理する基本を理解していること。

要点

  1. 仕入帳は商品の仕入取引をまとめて記入する補助簿である。
  2. 仕入帳には日付、仕入先、摘要、金額などを記入する。
  3. 月計はその月に記入した仕入金額の合計で求める。
  4. 仕入帳に記入するのは商品を仕入れた取引であり、商品以外の購入は記入しない。

判断のルール

  • 商品の仕入取引だけを仕入帳に記入する。
  • 記入は日付順に行い、取引内容が分かるように摘要を書く。
  • 金額は仕入取引ごとに正しく記入し、月末に合計する。
  • 返品や訂正がある場合は、帳簿の記入内容と金額のつじつまを必ず確認する。

例題

例題1例題1:当月の仕入を記入して月計を求める

6月中に次の商品仕入があった。6月3日、京都商店から商品¥24,000を掛で仕入れた。6月12日、大阪物産から商品¥18,000を現金で仕入れた。6月25日、神戸商会から商品¥31,000を掛で仕入れた。これらを仕入帳に記入するとともに、6月の月計を求めなさい。

答え仕入帳の記入内容は、6月3日 京都商店 商品仕入 ¥24,000、6月12日 大阪物産 商品仕入 ¥18,000、6月25日 神戸商会 商品仕入 ¥31,000 となる。6月の月計は¥73,000である。

考え方いずれも商品を仕入れた取引なので、仕入帳に記入する。支払方法が掛か現金かは取引内容の理解には必要だが、この問題では仕入帳の金額欄には仕入金額を記入すればよい。月計は24,000+18,000+31,000=73,000で求める。

確かめ3件とも商品仕入であることを確認する。合計は24,000+18,000=42,000、42,000+31,000=73,000で一致する。

例題2例題2:商品以外の購入を区別する

7月中に次の取引があった。7月5日、名古屋商店から商品¥16,000を仕入れた。7月9日、文具店から事務用文房具¥2,500を購入した。7月20日、東海商会から商品¥28,000を仕入れた。仕入帳に記入する取引を示し、7月の月計を求めなさい。

答え仕入帳に記入するのは、7月5日 名古屋商店 商品仕入 ¥16,000 と、7月20日 東海商会 商品仕入 ¥28,000 の2件である。文房具¥2,500は商品ではないため、仕入帳には記入しない。7月の月計は¥44,000である。

考え方仕入帳は商品の仕入取引を記録する補助簿である。したがって、販売目的の商品を仕入れた7月5日と7月20日の取引だけを記入する。文房具の購入は商品売買ではないので対象外である。月計は16,000+28,000=44,000となる。

確かめ記入対象が2件だけであることを確認する。2,500を合計に入れていないか見直す。16,000+28,000=44,000で正しい。

例題3例題3:返品を考慮して月計を確認する

8月中に次の取引があった。8月2日、北海商店から商品¥40,000を仕入れた。8月10日、そのうち不良品¥5,000を北海商店へ返品した。8月21日、青葉商店から商品¥22,000を仕入れた。仕入帳の記入を考え、8月の月計として集計する金額を求めなさい。なお、この講義では返品も仕入帳上で内容が分かるように記録して確認するものとする。

答え仕入帳では、8月2日 北海商店 商品仕入 ¥40,000、8月10日 北海商店 仕入返品 ¥5,000、8月21日 青葉商店 商品仕入 ¥22,000 の内容を確認して記入する。8月の集計確認額は、40,000-5,000+22,000=¥57,000である。

考え方8月2日と8月21日は商品の仕入である。8月10日は仕入れた商品の一部を返品した取引なので、仕入に関する記録として内容を明確にして確認する必要がある。月内の仕入に関する金額を確認すると、40,000から返品5,000を差し引き、その後22,000を加えるので57,000となる。

確かめ40,000-5,000=35,000、35,000+22,000=57,000で計算が合う。返品5,000を加算していないかを確認する。

よくある間違い

商品以外の備品購入などを仕入帳に記入してしまう。

仕入先名を書かず、後で取引内容が分からなくなる。

月計を求めるときに一部の取引を合計から漏らす。

返品後の金額確認をせず、月計が実際より大きくなる。

この講の用語

仕入帳しいれちょう
商品の仕入取引を日付順に記入して管理する補助簿。
補助簿ほじょぼ
主要簿を助けるために、特定の取引を詳しく記録する帳簿。
摘要てきよう
取引の内容や相手先などを簡潔に示す記入欄。
月計げっけい
その月に記入した金額の合計。

章立て

  1. 0:00導入表紙。親しみやすい日本人女性講師と男性講師が登場し、講義テーマを提示する。
  2. 0:16仕入帳とは導入概念。仕入帳とは何か、何を記入し何を記入しないかを対比で示す。
  3. 0:51記入欄の見方中心概念。仕入帳の記入欄と日付順記入、摘要の役割を図解する。
  4. 1:26重要用語重要用語。4用語を短く整理し、意味の取り違えを防ぐ。
  5. 1:48基本ルール基本ルール。記入対象、日付順、金額記入、返品確認を4点で示す。
  6. 2:07判断手順判断手順。問題を見たときの確認順を3段階で示す。
  7. 2:27例題1 当月の仕入と月計例題1。3件の仕入を仕入帳に記入し、月計¥73,000を求める。
  8. 4:04例題2 商品以外の購入を除外例題2。商品以外の購入を除外し、2件だけで月計¥44,000を求める。
  9. 5:33例題3 返品を考慮した月計例題3。返品を考慮して集計確認額¥57,000を求める。
  10. 7:21よくある誤りとまとめよくある誤りとまとめ。誤り4点と学習ポイント4点を簡潔に整理する。

この講の確認問題

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