商品の売買会員向け6:59

商品の売上取引

この講義では、3分法による商品の売上取引を学びます。現金で売り上げた場合、掛けで売り上げた場合、そして掛代金を回収した場合の仕訳を、勘定科目の意味とあわせて整理します。売上は収益として貸方に記入し、受け取るものが現金なら現金、後で受け取る権利なら売掛金で処理する流れを、基本例で確実に身につけます。

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この講で分かるようになること

現金売上、掛売上、代金の回収を3分法で仕訳できる。

  • 売上取引で使う勘定科目の役割を区別できる。
  • 取引の相手が現金か掛けかによって借方科目を選べる。
  • 売掛金の回収時に売上を重ねて計上しない判断ができる。

前提知識

  • 3分法における商品売買の基本的な考え方
  • 借方と貸方の基本ルール
  • 現金、売上、売掛金の基本的な意味

要点

  1. 商品を売り上げたときは、売上を貸方に記入する。
  2. 現金で受け取った売上は借方を現金とする。
  3. 後日受け取る売上は借方を売掛金とする。
  4. 掛代金を回収したときは、現金の増加と売掛金の減少を記録する。
  5. 売掛金の回収時には売上を計上しない。

判断のルール

  • 現金売上:借方は現金、貸方は売上とする。
  • 掛売上:借方は売掛金、貸方は売上とする。
  • 掛代金の回収:借方は現金、貸方は売掛金とする。
  • 3分法では、商品の売上時に商品勘定を直接増減させない。
  • 同じ取引を二重に売上計上しないようにする。

例題

例題1例題1 現金で商品を売り上げた場合

商品を現金 18,000円で販売した。3分法で仕訳しなさい。

答え借方:現金 18,000円 貸方:売上 18,000円

考え方商品を販売しているので収益である売上が発生し、貸方に記入します。代金はその場で現金として受け取っているため、借方は現金です。したがって、借方は現金 18,000円、貸方は売上 18,000円となります。

確かめ借方合計18,000円、貸方合計18,000円で一致しています。現金売上なので売掛金を使っていないことも確認します。

例題2例題2 掛けで商品を売り上げた場合

得意先に商品 42,000円を掛けで販売した。3分法で仕訳しなさい。

答え借方:売掛金 42,000円 貸方:売上 42,000円

考え方掛けで販売しているので、まだ現金は受け取っていません。その代わり、後日代金を受け取る権利である売掛金が増加します。商品を売った事実により売上も発生しているため、貸方は売上です。よって、借方は売掛金 42,000円、貸方は売上 42,000円です。

確かめ借方合計42,000円、貸方合計42,000円で一致しています。掛売上なので借方が現金ではなく売掛金になっている点を確認します。

例題3例題3 売掛金を現金で回収した場合

得意先に対する売掛金 27,000円を現金で回収した。仕訳しなさい。

答え借方:現金 27,000円 貸方:売掛金 27,000円

考え方この取引は新たな商品販売ではなく、以前に発生していた売掛金の回収です。現金を受け取ったので借方は現金、回収によって売掛金は減少するので貸方は売掛金です。売上はすでに掛売上時に計上済みであるため、ここでは使いません。

確かめ借方合計27,000円、貸方合計27,000円で一致しています。回収時に売上を計上していないことを確認します。

よくある間違い

掛売上なのに借方を現金にしてしまう。

売掛金を回収したときに、貸方を売上にしてしまう。

現金売上なのに売掛金を使ってしまう。

売上を借方に記入してしまう。

回収時に売掛金を減らし忘れる。

この講の用語

売上うりあげ
商品を販売したことによって生じる収益を記録する勘定科目。売上時は貸方に記入する。
現金げんきん
その場で受け取ったお金を記録する勘定科目。増加したときは借方に記入する。
売掛金うりかけきん
商品を先に引き渡し、代金を後日受け取る権利を表す勘定科目。発生時は借方、回収時は貸方に記入する。
掛売上かけうりあげ
商品の代金を後日受け取る約束で行う売上のこと。仕訳では売掛金と売上を用いる。

章立て

  1. 0:00導入表紙。第25講のテーマと二人の講師を提示し、商品の売上取引の学習対象を示す。
  2. 0:26商品の販売導入概念。3分法で売上を独立して記録し、借方は受取内容で変わることを図解する。
  3. 1:19中心概念中心概念。売上の発生時点と回収時点を分け、売上計上と売掛金回収を対比する。
  4. 2:07重要用語重要用語。売上、現金、売掛金、掛売上の意味を短いラベルで整理する。
  5. 2:38基本ルール基本ルール。3つの定型仕訳と3分法の注意点を一覧化する。
  6. 3:06判断手順判断手順。売ったのか回収したのかを先に見て、その後に借方科目を決める流れを示す。
  7. 3:28例題1 現金で商品を売り上げた場合例題1。現金売上18,000円の問題、判断、答え、検算を簡潔に示す。
  8. 4:23例題2 掛けで商品を売り上げた場合例題2。掛売上42,000円の問題、判断、答え、検算を簡潔に示す。
  9. 5:18例題3 売掛金を現金で回収した場合例題3。売掛金27,000円の回収を、新しい売上ではない点とともに示す。
  10. 6:17よくある誤りとまとめ誤りとまとめ。典型ミスを直し、最後に3つの仕訳を一枚で再確認する。

この講の確認問題

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