売掛金・買掛金・電子記録債権等会員向け7:12

売掛金の発生と回収

この講義では、商品を掛けで売り上げたときに生じる売掛金と、その後に現金で回収したときの仕訳を学びます。売上を計上する場面と、売掛金を減らして回収を記録する場面を区別し、借方・貸方を正しく判断できるようになることを目指します。

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この講で分かるようになること

掛売上と売掛金回収の仕訳を作れる。

  • 売掛金が資産である理由を説明できる。
  • 掛売上時と回収時で使う勘定科目の違いを区別できる。
  • 取引の前後で売掛金残高の増減を追える。

前提知識

  • 商品売買の基本的な仕訳の形
  • 借方と貸方の基本ルール
  • 現金勘定の増減の記録方法

要点

  1. 掛けで商品を売り上げると、売掛金が増える。
  2. 掛売上時は売掛金を借方、売上を貸方に記入する。
  3. 売掛金を現金で回収したときは、現金を借方、売掛金を貸方に記入する。
  4. 発生と回収は別の取引として分けて考える。
  5. 売掛金残高は、発生で増え、回収で減る。

判断のルール

  • 商品を掛けで販売したときは、借方に売掛金、貸方に売上を記入する。
  • 売掛金を現金で回収したときは、借方に現金、貸方に売掛金を記入する。
  • 一つの取引ごとに、何が増え、何が減ったかを確認して仕訳する。
  • 借方合計と貸方合計は必ず一致させる。

例題

例題1例題1 掛けで商品を販売した場合

商品を30,000円で掛けで売り上げた。

答え借方:売掛金 30,000 / 貸方:売上 30,000

考え方商品を販売したので収益である売上が発生します。また、代金はまだ受け取っていないため、後で受け取る権利として売掛金が増加します。したがって、資産の増加である売掛金を借方、収益の発生である売上を貸方に記入します。

確かめ借方30,000円、貸方30,000円で一致しています。売掛金は発生して増えているので借方で正しいです。

例題2例題2 売掛金を現金で回収した場合

以前に計上していた売掛金18,000円を現金で回収した。

答え借方:現金 18,000 / 貸方:売掛金 18,000

考え方今回は新しく商品を販売したのではなく、以前の掛売上によって生じていた売掛金を回収した場面です。そのため売上は使いません。現金が増加し、売掛金が減少するので、借方に現金、貸方に売掛金を記入します。

確かめ借方18,000円、貸方18,000円で一致しています。回収時に売上を記入していないか確認するとよいです。

例題3例題3 発生と回収を続けて考える場合

4月10日に商品を52,000円で掛けで売り上げ、4月25日にそのうち52,000円を現金で回収した。各日の仕訳を示しなさい。

答え4月10日 借方:売掛金 52,000 / 貸方:売上 52,000 4月25日 借方:現金 52,000 / 貸方:売掛金 52,000

考え方4月10日は販売の場面なので、売上が発生し、売掛金が増加します。よって借方が売掛金、貸方が売上です。4月25日はその売掛金を回収した場面なので、現金が増加し、売掛金が減少します。よって借方が現金、貸方が売掛金です。販売時と回収時は別取引として分けて処理します。

確かめ4月10日の借方・貸方はともに52,000円、4月25日の借方・貸方もともに52,000円で一致しています。また、4月10日に増えた売掛金52,000円が、4月25日に52,000円減っており、売掛金残高は0円になります。

よくある間違い

掛売上なのに現金売上と考えて、借方を現金にしてしまう。

売掛金回収時に、売上をもう一度計上してしまう。

売掛金が資産であることを忘れて、貸方に記入してしまう。

発生時と回収時を一つの仕訳にまとめてしまう。

借方と貸方の金額を一致させずに記入してしまう。

この講の用語

売掛金うりかけきん
商品を掛けで売ったときに、後で代金を受け取る権利を表す勘定科目。資産に分類される。
掛売上かけうりあげ
その場では代金を受け取らず、後日受け取る約束で商品を販売すること。
売上うりあげ
商品を販売したことによって生じる収益を記録する勘定科目。
回収かいしゅう
後日、売掛金などの債権について代金を受け取ること。

章立て

  1. 0:00導入表紙。二人の講師が登場し、講義タイトルと学習テーマを示す。
  2. 0:26売掛金とは導入概念。売掛金の意味、受け取る権利、資産分類、増減の向きを図解する。
  3. 1:14中心概念中心概念。掛売上時と回収時の二つの基本形を左右対比で示す。
  4. 2:06重要用語重要用語。売掛金、掛売上、売上、回収を短く整理する。
  5. 2:28基本ルール基本ルール。公式の4ルールを簡潔に並べる。
  6. 2:54判断手順判断手順。場面判定から金額一致までの流れを順番で示す。
  7. 3:16例題1 掛売上例題1。掛売上30,000円の問題、判断、解答、検算を図解。
  8. 4:05例題2 売掛金の現金回収例題2。売掛金18,000円の現金回収を図解。
  9. 4:52例題3 発生と回収例題3。4月10日と4月25日の二つの仕訳と残高0円を時系列で示す。
  10. 6:20よくある誤りとまとめよくある誤りとまとめ。誤答パターンと5つの要点を整理。

この講の確認問題

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