売掛金・買掛金・電子記録債権等会員向け6:03

買掛金の発生と支払い

この講義では、商品を掛けで仕入れたときに生じる買掛金と、その後に買掛金を支払ったときの基本的な仕訳を学びます。買掛金が負債であることを確認し、発生時は増加、支払時は減少として処理できるようにします。掛仕入と支払いの2場面にしぼって、借方・貸方の考え方を整理します。

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この講で分かるようになること

掛仕入と買掛金支払いの仕訳を作れる。

  • 買掛金が負債の勘定科目であると説明できる。
  • 掛仕入と現金支払いで買掛金の増減を区別できる。
  • 仕訳の借方・貸方を金額まで正確に書ける。

前提知識

  • 仕訳の基本的な書き方
  • 借方と貸方の意味
  • 商品を仕入れたときの仕訳の基本

要点

  1. 掛けで商品を仕入れると、仕入が増え、買掛金が発生する。
  2. 買掛金は将来支払う義務を表す負債である。
  3. 買掛金を支払うと、現金が減り、買掛金も減る。
  4. 発生時と支払時で、買掛金の借方・貸方が反対になる。

判断のルール

  • 商品を掛けで仕入れたときは、借方を仕入、貸方を買掛金とする。
  • 買掛金を現金で支払ったときは、借方を買掛金、貸方を現金とする。
  • 同じ金額を借方と貸方に記入する。
  • 買掛金は負債なので、発生すると貸方、減少すると借方に記入する。

例題

例題1例題1:掛けで商品を仕入れた

商品¥48,000を掛けで仕入れた。仕訳を示しなさい。

答え借方:仕入 48,000/貸方:買掛金 48,000

考え方商品を仕入れたので仕入が増加します。仕入の増加は借方です。また、代金はまだ支払っていないため、後で支払う義務である買掛金が発生します。買掛金は負債なので、増加は貸方に記入します。

確かめ借方合計48,000、貸方合計48,000で一致しています。掛けで仕入れているので現金は使いません。

例題2例題2:買掛金を現金で支払った

以前に掛けで仕入れた商品代金のうち、買掛金¥21,000を現金で支払った。仕訳を示しなさい。

答え借方:買掛金 21,000/貸方:現金 21,000

考え方支払いによって買掛金という支払義務が減少します。負債の減少は借方です。同時に、現金を支払ったので現金は減少します。現金の減少は貸方に記入します。

確かめ借方合計21,000、貸方合計21,000で一致しています。支払場面なので、仕入ではなく買掛金を使う点を確認します。

例題3例題3:発生後に一部を支払った

商品¥60,000を掛けで仕入れ、その後、買掛金のうち¥35,000を現金で支払った。それぞれの仕訳を示しなさい。

答え①仕入時 借方:仕入 60,000/貸方:買掛金 60,000 ②支払時 借方:買掛金 35,000/貸方:現金 35,000

考え方①掛けで商品を仕入れたので、借方は仕入、貸方は買掛金です。②その後の支払いでは、買掛金が減少し、現金も減少します。したがって、借方は買掛金、貸方は現金になります。なお、支払いが¥35,000だけなので、最初の買掛金¥60,000のうち¥35,000が減少したことになります。

確かめ①は借方60,000と貸方60,000が一致しています。②は借方35,000と貸方35,000が一致しています。参考として、支払後に未払いで残る買掛金は60,000-35,000=25,000です。

よくある間違い

掛けで仕入れたのに、貸方を現金としてしまう。

買掛金の支払いで、借方と貸方を逆にしてしまう。

商品を仕入れているのに、借方を買掛金としてしまう。

買掛金が負債であることを忘れ、増加を借方に書いてしまう。

この講の用語

買掛金かいかけきん
商品を掛けで仕入れたことにより生じる、後で代金を支払う義務を表す負債の勘定科目です。
掛仕入かけしいれ
商品代金をその場で支払わず、後日に支払う約束で仕入れることです。
仕入しいれ
販売する商品を購入したときに使う費用の勘定科目です。
負債ふさい
将来、現金などを支払わなければならない義務を表すものです。買掛金は負債にあたります。

章立て

  1. 0:00導入表紙。第34講のテーマと二人の講師を親しみやすく見せる。
  2. 0:16商品売買で生じる未払い導入概念。学習目標と買掛金の意味、範囲を示す。
  3. 0:49中心概念中心概念。発生時と支払時の増減を対比する。
  4. 1:23重要用語重要用語。4語を短く整理する。
  5. 1:45基本ルール基本ルール。2つの基本形と負債の動きを示す。
  6. 2:04判断手順判断手順。解く順番を4段階で見せる。
  7. 2:26例題1 掛仕入例題1。掛けで商品を仕入れた仕訳。
  8. 3:13例題2 買掛金の現金支払例題2。買掛金を現金で支払った仕訳。
  9. 4:01例題3 発生後に一部支払例題3。発生と一部支払いを2本の仕訳で整理する。
  10. 5:21よくある誤りとまとめよくある誤りとまとめ。誤答を防ぐ視点を示す。

この講の確認問題

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