試算表・精算表会員向け9:13

8桁精算表の構造

この講義では、8桁精算表の各欄が何を表し、金額がどの欄からどの欄へ流れていくのかを学びます。試算表欄・整理記入欄・損益計算書欄・貸借対照表欄の役割を区別し、各勘定科目がどこに集計されるかを説明できるようになることが目標です。

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この講で分かるようになること

8桁精算表の各欄の役割と金額の流れを説明できる。

  • 試算表欄と整理記入欄の違いを説明できる。
  • 損益計算書欄と貸借対照表欄への振り分けの考え方を説明できる。
  • 8桁精算表の左右合計を確認する意味を理解する。

前提知識

  • 整理仕訳の基本的な意味を理解している。
  • 収益・費用・資産・負債・純資産の基本分類を理解している。
  • 試算表の借方・貸方の見方を理解している。

要点

  1. 8桁精算表は、試算表欄・整理記入欄・損益計算書欄・貸借対照表欄の4組8欄で構成される。
  2. 試算表欄には決算整理前の残高を記入する。
  3. 整理記入欄には決算整理で増減する金額を借方または貸方に記入する。
  4. 収益と費用は損益計算書欄へ、資産・負債・純資産は貸借対照表欄へ集計する。
  5. 各欄は借方合計と貸方合計が一致するか確認する。

判断のルール

  • 各勘定科目は性質に応じて損益計算書欄または貸借対照表欄に振り分ける。
  • 整理記入欄の金額は、試算表欄の金額に加減して次の欄へ反映する。
  • 費用と資産は通常借方側、収益・負債・純資産は通常貸方側に現れる。
  • 左右の合計が一致しているかを必ず確認する。

例題

例題1例題1 試算表欄の読み取り

次の勘定科目が試算表欄にあるとします。現金 80,000円(借方)、買掛金 30,000円(貸方)、資本金 50,000円(貸方)。それぞれ最終的に損益計算書欄と貸借対照表欄のどちらに入るか、また借方・貸方のどちらに入るかを答えなさい。

答え現金 80,000円は貸借対照表欄の借方、買掛金 30,000円は貸借対照表欄の貸方、資本金 50,000円は貸借対照表欄の貸方に入ります。

考え方現金は資産なので貸借対照表欄に入れ、資産は通常借方に記入します。買掛金は負債なので貸借対照表欄に入れ、負債は通常貸方に記入します。資本金は純資産なので貸借対照表欄に入り、通常貸方に記入します。いずれも収益・費用ではないため、損益計算書欄には入りません。

確かめ資産・負債・純資産の3つなので、すべて貸借対照表欄に集まっているかを確認します。借方80,000円、貸方30,000円と50,000円で合計80,000円となり、左右が一致しています。

例題2例題2 整理記入欄を含む金額の流れ

試算表欄に消耗品 12,000円(借方)があり、整理記入欄に消耗品費 4,000円(借方)、消耗品 4,000円(貸方)を記入したとします。消耗品と消耗品費は最終的にどの欄へいくら入るか答えなさい。

答え消耗品は貸借対照表欄の借方に8,000円、消耗品費は損益計算書欄の借方に4,000円が入ります。

考え方消耗品は資産なので貸借対照表欄へ入ります。試算表欄の借方12,000円に対し、整理記入欄で貸方4,000円を記入しているので、整理後の残高は借方8,000円です。一方、消耗品費は費用なので損益計算書欄へ入ります。整理記入欄で借方4,000円が新たに生じているため、そのまま損益計算書欄の借方4,000円となります。

確かめ整理記入欄は借方4,000円、貸方4,000円で一致しています。整理後も、消耗品8,000円は資産、消耗品費4,000円は費用として自然な分類になっているかを確認します。

例題3例題3 収益・費用の損益計算書欄への集計

試算表欄に売上 120,000円(貸方)、仕入 70,000円(借方)、給料 20,000円(借方)があり、整理記入欄はないものとします。これら3科目はどの欄へ、どちら側に、いくら記入されるか答えなさい。

答え売上 120,000円は損益計算書欄の貸方、仕入 70,000円は損益計算書欄の借方、給料 20,000円は損益計算書欄の借方に記入されます。

考え方売上は収益なので損益計算書欄の貸方に入ります。仕入と給料は費用なので損益計算書欄の借方に入ります。今回は整理記入欄がないため、試算表欄の金額がそのまま損益計算書欄に流れます。収益と費用であることが振り分けの基準です。

確かめ損益計算書欄では借方合計が90,000円、貸方合計が120,000円です。3科目の分類としては正しく、費用は借方、収益は貸方になっています。左右差30,000円が生じていますが、この例題では個別科目の振り分け確認が目的であり、差額の処理自体は扱いません。

よくある間違い

整理記入欄の金額を試算表欄に直接書き込んでしまう。

費用や収益を貸借対照表欄へ入れてしまう。

資産や負債を損益計算書欄へ入れてしまう。

整理記入後の増減方向を取り違え、借方・貸方を逆にする。

各欄の借方合計と貸方合計の確認を省略する。

この講の用語

精算表せいさんひょう
決算整理前の残高と整理記入の内容をまとめ、損益計算書欄と貸借対照表欄へ整理する一覧表。
試算表欄しさんひょうらん
決算整理前の各勘定科目の残高を借方・貸方に記入する欄。
整理記入欄せいりきにゅうらん
決算整理によって増減する金額を借方・貸方に記入する欄。
損益計算書欄そんえきけいさんしょらん
収益と費用を集計して当期のもうけや損失を把握するための欄。
貸借対照表欄たいしゃくたいしょうひょうらん
資産・負債・純資産を集計して決算日の財産状態を示すための欄。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:20中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:08重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:52基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:27判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 3:10例題1基本的な取引を確認します。
  7. 3:35例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 5:09例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 6:34よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 8:07まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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