決算整理会員向け6:40

貯蔵品棚卸

決算日に、未使用の収入印紙や切手などを費用のままにせず、資産である貯蔵品へ振り替える考え方と仕訳を学びます。本講では、貯蔵品棚卸の目的、金額の求め方、借方・貸方の置き方を公式範囲に沿って確認します。

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この講で分かるようになること

未使用の収入印紙や切手などを貯蔵品へ振り替えられる。

  • 決算日に未使用分を確認する意味を説明できる。
  • 費用から資産へ振り替える仕訳の形を理解できる。
  • 収入印紙や切手の未使用額をもとに金額を判断できる。

前提知識

  • 収入印紙や切手を購入時に通信費などの費用として記帳する基本
  • 決算整理で資産・費用を正しく直す考え方
  • 借方・貸方の基本的な読み取り

要点

  1. 未使用の収入印紙や切手などは、決算日時点では費用ではなく資産として残る。
  2. 購入時に費用処理しているため、決算整理で未使用分だけを貯蔵品へ振り替える。
  3. 仕訳は通常、借方に貯蔵品、貸方に当初計上していた費用科目を置く。
  4. 振り替える金額は、決算日に実際に未使用で残っている額面金額で判断する。

判断のルール

  • 決算日時点で未使用の収入印紙や切手などを確認する。
  • 未使用分は資産なので、借方に貯蔵品を記入する。
  • 貸方は、購入時に使った費用科目で減額する。
  • 振替額は未使用分の金額そのもので計上する。

例題

例題1例題1 切手の未使用分を振り替える

決算日に未使用の切手が3,600円分残っていた。切手の購入時には全額を通信費として処理している。決算整理仕訳を示しなさい。

答え(借)貯蔵品 3,600 / (貸)通信費 3,600

考え方未使用の切手は、まだ使っていないため当期の費用ではなく資産です。したがって借方は貯蔵品です。購入時に通信費として費用処理していたので、その費用を減らすため貸方は通信費になります。金額は決算日に残っている未使用分3,600円です。

確かめ借方3,600円、貸方3,600円で一致しています。未使用分だけを振り替えており、費用の減額と資産の計上が正しく行われています。

例題2例題2 収入印紙の枚数から金額を求める

決算日に未使用の収入印紙が200円のもの4枚、500円のもの2枚残っていた。購入時には全額を租税公課として処理している。決算整理仕訳を示しなさい。

答え(借)貯蔵品 1,800 / (貸)租税公課 1,800

考え方未使用額は、200円×4枚+500円×2枚=800円+1,000円=1,800円です。未使用の収入印紙は資産なので借方は貯蔵品です。購入時に租税公課として費用処理していたため、貸方は租税公課で1,800円を減額します。

確かめ金額計算は1,800円で正しいです。借方と貸方も1,800円で一致しています。枚数から未使用額を計算し、その全額を振り替えています。

例題3例題3 切手と収入印紙を別々の費用科目から振り替える

決算日に、未使用の切手が2,400円分、未使用の収入印紙が1,200円分あった。切手は購入時に通信費、収入印紙は購入時に租税公課で処理している。決算整理仕訳を示しなさい。

答え(借)貯蔵品 3,600 / (貸)通信費 2,400 (貸)租税公課 1,200

考え方未使用の切手も収入印紙も、どちらも決算日には資産である貯蔵品です。したがって借方は合計額2,400円+1,200円=3,600円の貯蔵品となります。貸方は、購入時に使った費用科目ごとに減額するので、通信費2,400円、租税公課1,200円に分けます。

確かめ貸方合計は2,400円+1,200円=3,600円で、借方の3,600円と一致しています。費用科目をまとめず、購入時の科目に対応させている点も適切です。

よくある間違い

未使用分があるのに、購入時の費用のままで決算整理をしない。

借方と貸方を逆にして、費用を増やしてしまう。

使用済み分まで含めて全額を貯蔵品に振り替えてしまう。

未使用枚数は数えたが、金額への換算を誤る。

貸方を貯蔵品にしてしまい、資産を減らす仕訳にしてしまう。

この講の用語

貯蔵品ちょぞうひん
まだ使用していない収入印紙や切手など、将来使うために手元に残っている資産。
決算整理けっさんせいり
決算日に、帳簿の金額を実際の状態に合わせて正しく直す手続。
収入印紙しゅうにゅういんし
文書などに貼って使うもので、未使用なら資産として残るもの。
切手きって
郵送などに使うもので、未使用分は決算日に資産として扱う。
未使用分みしようぶん
購入したが、決算日までにまだ使っていない部分の金額。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:15中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 0:46重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:21基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 1:39判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 1:57例題1基本的な取引を確認します。
  7. 2:16例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 3:19例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:22よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 5:45まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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