売掛金・買掛金・電子記録債権等会員向け7:48

キャッシュレス決済と決済手数料

この講義では、商品をキャッシュレスで販売したときに、決済手数料を差し引いた受取額を計算し、クレジット売掛金を用いて仕訳する方法を学びます。売上高そのものと、手数料によって実際に受け取る金額を区別して考える力を身につけます。

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この講で分かるようになること

決済手数料を含むキャッシュレス販売の受取額を計算して仕訳できる。

  • 売上高と受取額の違いを説明できる。
  • 決済手数料の金額を計算できる。
  • クレジット売掛金を使う場面を判断できる。

前提知識

  • 商品販売時の基本的な仕訳
  • 売掛金の意味と処理
  • 収益と費用の基本的な考え方

要点

  1. 売上高は販売額全体で計上する。
  2. 決済手数料は費用として別に計上する。
  3. 受け取る権利の金額は、販売額から手数料を差し引いた額で考える。
  4. キャッシュレス販売でも、ただちに現金を受け取るとは限らないため、クレジット売掛金を用いる。

判断のルール

  • 販売額は売上として貸方に記入する。
  • 決済手数料は借方に記入する。
  • 差引後の受取額はクレジット売掛金として借方に記入する。
  • 借方合計と貸方合計は必ず一致させる。

例題

例題1例題1 手数料率が与えられている場合

商品を¥50,000で販売し、代金はキャッシュレス決済によった。決済手数料は販売額の3%である。販売時の仕訳を示しなさい。

答え(借)クレジット売掛金 48,500 (借)決済手数料 1,500 /(貸)売上 50,000

考え方決済手数料は¥50,000×3%=¥1,500。受取額は¥50,000-¥1,500=¥48,500。売上は販売額全体の¥50,000を計上し、手数料は費用として別に処理するため、借方にクレジット売掛金¥48,500と決済手数料¥1,500、貸方に売上¥50,000を記入する。

確かめ借方合計は¥48,500+¥1,500=¥50,000、貸方合計は¥50,000で一致する。売上を差引後の¥48,500にしていないか確認する。

例題2例題2 手数料額が直接示されている場合

商品を¥32,000で販売し、代金はキャッシュレス決済によった。決済会社に支払う手数料は¥640である。販売時の仕訳を示しなさい。

答え(借)クレジット売掛金 31,360 (借)決済手数料 640 /(貸)売上 32,000

考え方この問題では手数料額がすでに¥640と示されているので、そのまま使う。受取額は¥32,000-¥640=¥31,360。したがって、借方はクレジット売掛金¥31,360と決済手数料¥640、貸方は売上¥32,000となる。

確かめ借方合計は¥31,360+¥640=¥32,000で、貸方の¥32,000と一致する。手数料を計算し直して別の金額にしないことも確認する。

例題3例題3 複数商品の合計販売額に手数料率をかける場合

商品A¥18,000と商品B¥27,000を同時に販売し、代金合計はキャッシュレス決済によった。決済手数料は合計販売額の4%である。販売時の仕訳を示しなさい。

答え(借)クレジット売掛金 43,200 (借)決済手数料 1,800 /(貸)売上 45,000

考え方合計販売額は¥18,000+¥27,000=¥45,000。決済手数料は¥45,000×4%=¥1,800。受取額は¥45,000-¥1,800=¥43,200。したがって、借方にクレジット売掛金¥43,200と決済手数料¥1,800、貸方に売上¥45,000を記入する。

確かめ借方合計は¥43,200+¥1,800=¥45,000で、貸方合計¥45,000と一致する。手数料率を各商品に別々にかけても合計は同じだが、最終的な売上は合計販売額¥45,000であることを確かめる。

よくある間違い

売上を手数料差引後の金額で計上してしまう。

決済手数料を貸方に書いてしまう。

現金で受け取ったものとして処理してしまう。

クレジット売掛金の金額を販売額で計上し、手数料の処理を忘れる。

この講の用語

クレジット売掛金くれじっとうりかけきん
キャッシュレス決済による販売で、後日受け取ることになる代金を表す勘定科目。
決済手数料けっさいてすうりょう
キャッシュレス決済を利用したために支払う手数料で、費用として処理するもの。
売上うりあげ
商品を販売したことによって生じる収益。販売額全体で計上する。
受取額うけとりがく
販売額から決済手数料を差し引いた、実際に受け取ることになる金額。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:22中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:07重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:49基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:14判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:49例題1基本的な取引を確認します。
  7. 3:18例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 4:29例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 5:36よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 7:06まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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