その他の債権・債務会員向け6:37

貸付金と受取利息

この講義では、金銭を相手に貸し付けたときの貸付金の計上、回収したときの処理、そして受取利息の仕訳を学びます。貸付金は商品売買以外で生じる債権であることを確認し、元本部分と利息部分を分けて正しく記帳できるようになることを目標とします。

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この講で分かるようになること

金銭の貸付け、回収、受取利息を仕訳できる。

  • 貸付金が売掛金とは異なる債権であると説明できる。
  • 回収額のうち元本と利息を分けて考えられる。
  • 受取利息を収益として処理できる。

前提知識

  • 仕訳の基本構造
  • 借方と貸方の意味
  • 収益・費用・資産の基本分類

要点

  1. 金銭を貸し付けたときは資産である貸付金を借方に記入する。
  2. 貸付金を回収したときは、元本部分を貸付金の減少として貸方に記入する。
  3. 利息を受け取ったときは受取利息として貸方に記入する。
  4. 回収額に元本と利息が含まれるときは、金額を分けて仕訳する。

判断のルール

  • 貸付け時は、貸付金の増加を借方、支払手段の減少を貸方に記入する。
  • 回収時は、受け取った現金や当座預金を借方に記入する。
  • 回収額のうち元本は貸付金の減少、利息は受取利息の発生として区別する。
  • 受取利息は収益勘定であり、受け取ったときは通常貸方に記入する。

例題

例題1例題1:現金で貸し付けたとき

当社は、取引先に現金80,000円を貸し付けた。仕訳を示しなさい。

答え借方:貸付金 80,000 / 貸方:現金 80,000

考え方金銭を貸し付けたので、返してもらう権利である貸付金が増加します。貸付金は資産なので増加は借方です。一方、現金を渡しているため現金は減少し、貸方に記入します。

確かめ借方合計80,000円、貸方合計80,000円で一致しています。貸付金は増加、現金は減少となっており内容も正しいです。

例題2例題2:元本だけを回収したとき

以前に貸し付けていた貸付金30,000円について、元本の全額を現金で回収した。仕訳を示しなさい。

答え借方:現金 30,000 / 貸方:貸付金 30,000

考え方現金を受け取ったので現金が増加し、借方に記入します。回収したのは元本だけなので、減少するのは貸付金です。貸付金は資産なので、減少は貸方に記入します。

確かめ借方30,000円、貸方30,000円で一致しています。利息は問題文にないため、受取利息を計上しない点も正しいです。

例題3例題3:元本と利息をまとめて回収したとき

以前に貸し付けていた貸付金100,000円について、満期日に元本と利息2,500円を当座預金口座で受け取った。仕訳を示しなさい。

答え借方:当座預金 102,500 / 貸方:貸付金 100,000、受取利息 2,500

考え方受け取った総額は100,000円+2,500円=102,500円です。入金により当座預金が増加するので借方に102,500円を記入します。元本100,000円は貸付金の回収なので貸方に貸付金100,000円、利息2,500円は収益の発生なので貸方に受取利息2,500円を記入します。

確かめ貸方合計は100,000円+2,500円=102,500円で、借方の当座預金102,500円と一致しています。元本と利息を分けて処理できているため正しい仕訳です。

よくある間違い

貸し付けたときに貸付金を貸方にしてしまう。

回収額の全額を貸付金の減少として処理し、受取利息を分けない。

受取利息を費用のように借方へ記入してしまう。

貸付金と売掛金を同じ感覚で扱い、取引の性質を見落とす。

この講の用語

貸付金かしつけきん
金銭を他人に貸し付けたときに生じる資産の勘定科目です。商品売買以外で発生する債権です。
受取利息うけとりりそく
貸し付けた金銭などに対して受け取る利息を処理する収益の勘定科目です。
元本がんぽん
貸し付けたもとの金額のことです。回収時には貸付金の減少として処理します。
回収かいしゅう
貸し付けた金銭を返してもらうことです。元本と利息が含まれる場合があります。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:24中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:11重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:49基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:09判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:35例題1基本的な取引を確認します。
  7. 2:59例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 3:48例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:32よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 5:46まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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