その他の債権・債務会員向け6:46

未払金

この講義では、商品売買以外の取引で、代金をまだ支払っていないときに使う未払金を学びます。買掛金との違いを整理し、仕訳で正しく使い分けられるようにします。到達目標は、商品売買以外の未払代金を未払金で処理できることです。

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この講で分かるようになること

商品売買以外の未払代金を未払金で処理できる。

  • 未払金と買掛金の違いを説明できる。
  • 未払金が増えるときの貸方記入を理解する。
  • 備品などの商品売買以外の取引を見分けられる。

前提知識

  • 仕訳の基本構造
  • 借方と貸方の意味
  • 資産・負債の増減の考え方

要点

  1. 未払金は商品売買以外の未払代金を表す負債である。
  2. 商品を仕入れて後払いにした場合は未払金ではなく買掛金を用いる。
  3. 未払金が発生したときは、通常、未払金を貸方に記入する。
  4. 相手勘定は取引の内容に応じて備品などを用いる。

判断のルール

  • 商品売買以外の後払いなら未払金を使う。
  • 未払金は負債の勘定科目である。
  • 未払金の発生時は貸方に記入する。
  • 何を受け取ったかに応じて借方科目を決める。

例題

例題1例題1 事務机を後払いで購入した場合

事務用の机を30,000円で購入し、代金は後日支払うことにした。仕訳を示しなさい。

答え借方:備品 30,000 / 貸方:未払金 30,000

考え方購入したのは販売目的の商品ではなく、事務用の机なので備品です。さらに、代金はまだ支払っていないため、商品売買以外の未払代金として未払金を使います。よって、資産である備品の増加を借方、負債である未払金の増加を貸方に記入します。

確かめ借方合計30,000円、貸方合計30,000円で一致しています。商品ではないので買掛金ではなく未払金になっていることも確認します。

例題2例題2 パソコンを掛けで取得した場合

営業で使用するパソコン1台を85,000円で購入し、代金は月末に支払う約束とした。仕訳を示しなさい。

答え借方:備品 85,000 / 貸方:未払金 85,000

考え方パソコンは営業で継続して使用するものであり、販売目的の商品ではありません。そのため借方は備品です。また、月末に支払う約束で現時点では未払いなので、貸方は未払金です。商品売買以外の後払いという条件に合っています。

確かめ借方85,000円と貸方85,000円が一致しています。『掛け』という言葉に引きずられて買掛金にしないように、対象が商品かどうかを確認します。

例題3例題3 コピー機を後払いで購入した場合

事務所で使用するコピー機を120,000円で購入し、代金のうち20,000円は現金で支払い、残額は後日支払うことにした。仕訳を示しなさい。

答え借方:備品 120,000 / 貸方:現金 20,000、未払金 100,000

考え方コピー機は商品ではなく事務用の設備なので備品と考えます。取得した備品の総額120,000円を借方に記入します。そのうち20,000円はその場で現金支払いなので貸方に現金20,000円、残り120,000円-20,000円=100,000円はまだ支払っていないため貸方に未払金100,000円を記入します。

確かめ貸方は現金20,000円+未払金100,000円=120,000円となり、借方120,000円と一致します。後払い部分だけを未払金にしている点を確認します。

よくある間違い

商品売買以外の後払いなのに買掛金を使ってしまう。

未払金を借方に記入してしまう。

何を購入したかを見ずに、相手勘定を現金や仕入にしてしまう。

後払いという条件を読み落として、すぐ現金で支払った仕訳にしてしまう。

この講の用語

未払金みばらいきん
商品売買以外の取引で、代金をまだ支払っていないときに用いる負債の勘定科目。
買掛金かいかけきん
商品を仕入れて、代金を後日支払うときに用いる負債の勘定科目。未払金とは使う場面が異なる。
備品びひん
事務机やパソコンなど、営業活動で継続的に使用する物を表す勘定科目。
借方かりかた
仕訳の左側。資産の増加などを記入する側。
貸方かしかた
仕訳の右側。負債の増加などを記入する側。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:20中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:00重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:40基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:05判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:27例題1基本的な取引を確認します。
  7. 2:56例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 3:56例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:51よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 6:00まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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