その他の債権・債務会員向け6:53

借入金と支払利息

この講義では、借入れ・返済・支払利息について、3級の公式範囲にしぼって整理します。借入金という負債の意味を確認し、現金や当座預金で借りたとき、元本を返済したとき、利息を支払ったときの基本的な仕訳を、勘定科目の選び方とあわせて学びます。元本と利息を区別して記録する考え方を身につけ、基本問題を自力で処理できる状態を目指します。

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この講で分かるようになること

借入れ、返済、支払利息を仕訳できる。

  • 借入金が負債である理由を説明できる。
  • 返済額のうち元本部分と利息部分を区別できる。
  • 現金受取と当座預金受入の違いに応じて仕訳を使い分けられる。

前提知識

  • 借方・貸方の基本
  • 資産・負債・費用の増減の向き
  • 現金勘定と当座預金勘定の基本的な仕訳

要点

  1. お金を借りたときは、受け取った資産の増加と借入金という負債の増加を記録する。
  2. 借入金の返済では、元本部分は借入金の減少として処理する。
  3. 利息を支払ったときは、元本とは分けて支払利息という費用で処理する。
  4. 返済時に元本と利息が同時に支払われる場合でも、借入金と支払利息に分けて仕訳する。

判断のルール

  • 借入れ時は、受け取った現金または当座預金を借方、借入金を貸方に記入する。
  • 元本返済時は、借入金を借方、支払手段となる現金または当座預金を貸方に記入する。
  • 利息支払時は、支払利息を借方、現金または当座預金を貸方に記入する。
  • 元本と利息をまとめて支払った場合は、借方を借入金と支払利息に分ける。

例題

例題1例題1:現金で借り入れたとき

当店は、銀行から300,000円を借り入れ、現金で受け取った。仕訳を示しなさい。

答え借方:現金 300,000円 / 貸方:借入金 300,000円

考え方現金を受け取っているので資産である現金が増加し、借方に記入します。同時に、返済義務が生じるので負債である借入金が増加し、貸方に記入します。

確かめ借方合計300,000円、貸方合計300,000円で一致しています。借入金は増加なので貸方で正しいです。

例題2例題2:元本だけを当座預金から返済したとき

当店は、借入金120,000円のうち、元本80,000円を当座預金から返済した。仕訳を示しなさい。

答え借方:借入金 80,000円 / 貸方:当座預金 80,000円

考え方返済したのは元本だけなので、減少するのは借入金です。借入金は負債なので、減少は借方です。支払手段は当座預金であり、資産の減少なので貸方に記入します。

確かめ借方合計80,000円、貸方合計80,000円で一致しています。利息は問題文にないため、支払利息は使いません。

例題3例題3:元本と利息をまとめて現金で支払ったとき

当店は、借入金の元本200,000円を返済し、あわせて利息6,000円を現金で支払った。仕訳を示しなさい。

答え借方:借入金 200,000円、支払利息 6,000円 / 貸方:現金 206,000円

考え方元本200,000円は借入金の減少なので借方に記入します。利息6,000円は費用の発生なので支払利息を借方に記入します。支払った現金の合計は200,000円+6,000円=206,000円なので、貸方は現金206,000円です。

確かめ借方合計は200,000円+6,000円=206,000円、貸方合計は206,000円で一致しています。元本と利息を分けて処理できています。

よくある間違い

借入れ時に借入金を借方にしてしまう。

返済額の全額を借入金としてしまい、利息を支払利息に分けない。

利息の支払いを借入金の減少として処理してしまう。

現金で受け取ったのに当座預金、当座預金で支払ったのに現金としてしまう。

この講の用語

借入金かりいれきん
他から借りたお金を表す負債の勘定科目。借りたときに増え、返済すると減る。
支払利息しはらいりそく
借入金などに対して支払う利息を記録する費用の勘定科目。
元本がんぽん
借りたお金そのものの額。利息とは区別して考える。
返済へんさい
借りていた元本を相手に返すこと。借入金の減少として処理する。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:23中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:14重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 2:01基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:20判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:48例題1基本的な取引を確認します。
  7. 3:18例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 4:05例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:52よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 6:01まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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