広告宣伝費・旅費交通費・通信費
この講義では、販売活動や事務に関する支出のうち、広告宣伝費・旅費交通費・通信費の3つを内容に応じて正しく選ぶ練習をします。支出の目的に注目して勘定科目を判断することにしぼって学び、仕訳の基本形まで確認します。
動画の視聴は会員向けですこの講で分かるようになること
支出内容に応じて販売管理費の勘定科目を選べる。
- 支出の目的を短い言葉で説明できる。
- 3つの費用科目の違いを比較できる。
- 簡単な仕訳で借方の費用科目を正しく置ける。
前提知識
- 借方と貸方の基本
- 費用の発生を借方に記入する考え方
- 現金や普通預金で支払ったときの基本的な仕訳
ひとつ前の講:給料と法定福利費
要点
- 広告や宣伝のための支出は広告宣伝費で処理する。
- 出張や移動にかかる交通・宿泊などは旅費交通費で処理する。
- 郵便料、電話代など連絡にかかる支出は通信費で処理する。
- 勘定科目は支払方法ではなく支出内容で選ぶ。
判断のルール
- 販売活動や事務に関する費用は、内容に最も合う勘定科目を選ぶ。
- 費用の発生は借方に記入する。
- 支払った手段が現金でも普通預金でも、費用科目の判断は支出目的で行う。
例題
例題1例題1 チラシ印刷代を支払った場合
店の宣伝用チラシの印刷代8,000円を現金で支払った。仕訳を答えなさい。
答え借方:広告宣伝費 8,000円/貸方:現金 8,000円
考え方チラシは店や商品の宣伝のために使うので、費用科目は広告宣伝費です。現金で支払っているため、貸方は現金になります。
確かめ借方合計8,000円、貸方合計8,000円で一致しています。支出目的は宣伝なので、旅費交通費や通信費ではありません。
例題2例題2 営業先への電車代を支払った場合
営業担当者が得意先を訪問するための電車代1,200円を現金で支払った。仕訳を答えなさい。
答え借方:旅費交通費 1,200円/貸方:現金 1,200円
考え方得意先を訪問するための電車代は、業務上の移動にかかる支出です。したがって費用科目は旅費交通費です。支払手段は現金なので、貸方は現金です。
確かめ借方合計1,200円、貸方合計1,200円で一致しています。移動のための費用なので、通信費ではありません。
例題3例題3 書類の郵送料を普通預金から支払った場合
取引先へ書類を送るための郵送料530円が普通預金口座から引き落とされた。仕訳を答えなさい。
答え借方:通信費 530円/貸方:普通預金 530円
考え方郵送料は、書類を送るための連絡・送付に関する支出なので通信費です。普通預金口座から引き落とされているため、貸方は普通預金になります。
確かめ借方合計530円、貸方合計530円で一致しています。送付のための支出なので、広告宣伝費や旅費交通費ではありません。
よくある間違い
電車代を通信費にしてしまう。
チラシ作成代を旅費交通費にしてしまう。
郵送のための切手代を広告宣伝費にしてしまう。
現金払いなら同じ科目になると考え、支出内容を見ない。
この講の用語
- 広告宣伝費こうこくせんでんひ
- 商品やサービスを知らせ、販売を促すための広告や宣伝に関する費用。
- 旅費交通費りょひこうつうひ
- 出張や業務上の移動にかかる電車代、バス代、宿泊費などの費用。
- 通信費つうしんひ
- 郵便料、切手代、電話代など、連絡や送付のためにかかる費用。
- 販売管理費はんばいかんりひ
- 商品の販売や会社の管理のために必要となる費用の総称。
章立て
- 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
- 0:20中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
- 0:58重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
- 1:38基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
- 2:04判断手順問題を解くときの順番を確認します。
- 2:32例題1基本的な取引を確認します。
- 2:53例題2別の条件で判断を確認します。
- 3:40例題3計算または応用の判断を確認します。
- 4:23よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
- 5:17まとめ重要事項を一枚で整理します。
この講の確認問題
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