収益・費用・税金会員向け6:01

給料と法定福利費

この講義では、給与支給の仕訳と、社会保険料のうち会社が負担する法定福利費の仕訳を区別して学びます。給料として支払う金額と、会社負担の社会保険料として処理する金額は、同じ費用ではなく別の勘定科目です。支給時に何を給料とし、何を法定福利費とするのかを整理し、基本的な仕訳ができるようになることを目標とします。

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この講で分かるようになること

給与支給と社会保険料の会社負担を区別して仕訳できる。

  • 給料と法定福利費の勘定科目の役割を説明できる。
  • 会社負担分が従業員への支払いではないことを理解する。
  • 費用の区分を誤らずに基本仕訳へ反映できる。

前提知識

  • 費用の基本的な考え方
  • 借方・貸方の基本
  • 現金預金で支払う取引の仕訳

要点

  1. 従業員に対する給与の支給は給料で処理する。
  2. 会社が負担する社会保険料は法定福利費で処理する。
  3. 給料と法定福利費は同時に発生しても別々の勘定科目で記帳する。
  4. 支払先が同じであっても、費用の性質によって勘定科目を分ける。

判断のルール

  • 従業員への給与支給額は借方に給料を記入する。
  • 会社負担の社会保険料は借方に法定福利費を記入する。
  • 支払いに普通預金を用いたときは貸方に普通預金を記入する。
  • 一つの支払いの中に複数の費用が含まれるときは、費用ごとに分けて仕訳する。

例題

例題1例題1 給料を普通預金から支給した

従業員に当月分の給料120,000円を普通預金から支給した。仕訳を示しなさい。

答え借方:給料 120,000円/貸方:普通預金 120,000円

考え方従業員に対する労働の対価を支払っているので、費用の勘定科目は給料です。支払手段は普通預金なので、貸方は普通預金になります。

確かめ借方合計120,000円、貸方合計120,000円で一致しています。給料は費用、普通預金は資産の減少として自然です。

例題2例題2 会社負担の社会保険料を支払った

会社負担分の社会保険料18,000円を普通預金から支払った。仕訳を示しなさい。

答え借方:法定福利費 18,000円/貸方:普通預金 18,000円

考え方会社が法律にもとづいて負担する社会保険料は、給料ではなく法定福利費で処理します。支払いは普通預金から行っているため、貸方は普通預金です。

確かめ借方合計18,000円、貸方合計18,000円で一致しています。会社負担分を給料にしていないため、費用区分も正しいです。

例題3例題3 給料と法定福利費を分けて記帳する

従業員への給料250,000円を現金で支給し、同日に会社負担分の社会保険料30,000円も現金で支払った。これらをまとめて仕訳しなさい。

答え借方:給料 250,000円、法定福利費 30,000円/貸方:現金 280,000円

考え方従業員への支給額250,000円は給料です。会社負担分の社会保険料30,000円は法定福利費です。どちらも現金で支払っているため、貸方は現金にまとめます。費用の性質が異なるので、借方は二つの勘定科目に分けます。

確かめ借方合計は250,000円+30,000円=280,000円、貸方は現金280,000円で一致しています。給料と法定福利費を分けているので、本講義の到達目標に合った仕訳です。

よくある間違い

会社負担の社会保険料まで給料に含めてしまう。

給料と法定福利費をまとめて一つの勘定科目で記帳してしまう。

会社負担分を従業員へ支払う金額と考えてしまう。

支払手段が普通預金なのに現金で仕訳してしまう。

この講の用語

給料きゅうりょう
従業員に労働の対価として支払う費用を処理する勘定科目。
法定福利費ほうていふくりひ
会社が法律にもとづいて負担する社会保険料などの費用を処理する勘定科目。
社会保険料しゃかいほけんりょう
健康保険や厚生年金保険などに関する負担額のこと。この講義では会社負担分を法定福利費として扱う。
会社負担分かいしゃふたんぶん
社会保険料のうち、会社が自ら負担する部分。従業員への給料とは区別して処理する。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:18中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 0:55重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:25基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 1:57判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:22例題1基本的な取引を確認します。
  7. 2:35例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 3:21例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:07よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 5:16まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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