収益・費用・税金会員向け6:24

消耗品費・水道光熱費・雑費

この講義では、消耗品や公共料金などを、日商簿記3級の公式範囲に沿って適切な費用科目で仕訳する基本を学びます。消耗品費・水道光熱費・雑費の意味の違いを整理し、取引の内容に応じて借方と貸方を落ち着いて判断できるようにします。

消耗品費・水道光熱費・雑費の表紙動画の視聴は会員向けです

この講で分かるようになること

消耗品や公共料金などを適切な費用科目で仕訳できる。

  • 費用科目の使い分けの考え方を説明できる。
  • 現金払いや未払の基本的な相手科目を判断できる。
  • 雑費を安易に使わず、内容から科目を選ぶ姿勢を身につける。

前提知識

  • 仕訳の基本的な形
  • 借方と貸方の意味
  • 現金や未払金など基本的な勘定科目

要点

  1. 消耗品の購入は、通常は消耗品費で処理する。
  2. 電気代・ガス代・水道代などの公共料金は、水道光熱費で処理する。
  3. どの費用科目にも当てはめにくい少額の支出は、雑費で処理する。
  4. 費用は借方に記入し、支払った手段や未払の義務は貸方に記入する。

判断のルール

  • 消耗品を事務や営業のために購入したときは、借方を消耗品費とする。
  • 電気代・ガス代・水道代などは、借方を水道光熱費とする。
  • 内容が少額で他の適切な科目に当てはめにくいときは、借方を雑費とする。
  • 現金で支払ったときは貸方を現金とする。
  • まだ支払っていないが当月分として請求を受けたときは、貸方を未払金として処理する。

例題

例題1例題1 文房具を現金で購入した場合

事務用のコピー用紙とボールペンを合計2,400円購入し、代金は現金で支払った。仕訳を示しなさい。

答え借方:消耗品費 2,400円/貸方:現金 2,400円

考え方コピー用紙やボールペンは、事業で使用する消耗品なので費用科目は消耗品費を使います。費用の発生なので借方に消耗品費を記入します。代金はその場で現金払いなので、貸方は現金です。

確かめ借方2,400円、貸方2,400円で一致しています。内容も消耗品であり、水道光熱費や雑費ではありません。

例題2例題2 電気代の請求を受けたが未払いの場合

当月分の電気代6,800円の請求を受けたが、まだ支払っていない。仕訳を示しなさい。

答え借方:水道光熱費 6,800円/貸方:未払金 6,800円

考え方電気代は公共料金なので、水道光熱費で処理します。費用が発生しているため借方は水道光熱費です。まだ支払っていないので、貸方は現金ではなく未払金となります。

確かめ借方6,800円、貸方6,800円で一致しています。支払っていないため、貸方を現金にしない点が確認ポイントです。

例題3例題3 少額の支出を現金で支払った場合

店内で使用するため、少額の荷造り用ひもなどを合計950円購入し、代金は現金で支払った。これを他の適切な科目に当てはめにくいものとして処理する。仕訳を示しなさい。

答え借方:雑費 950円/貸方:現金 950円

考え方この例では、少額で、他の適切な費用科目に当てはめにくい支出として扱う条件なので、借方は雑費を用います。現金で支払っているため、貸方は現金です。

確かめ借方950円、貸方950円で一致しています。雑費は何でも使う科目ではなく、他に適切な科目が考えにくい少額支出としている点を確認しましょう。

よくある間違い

消耗品の購入を何でも雑費にしてしまう。

電気代や水道代を消耗品費にしてしまう。

費用科目を貸方に書いてしまう。

請求を受けて未払いなのに、貸方を現金にしてしまう。

この講の用語

消耗品費しょうもうひんひ
事務用品など、使用によって消費される物品の購入に関する費用を記録する勘定科目。
水道光熱費すいどうこうねつひ
電気代、ガス代、水道代など、事業で使用する公共料金を記録する勘定科目。
雑費ざっぴ
少額で臨時的または他の適切な科目に当てはめにくい支出を記録する勘定科目。
費用ひよう
当期の収益を得るために使われた経済的価値で、仕訳では通常借方に記入する。
未払金みばらいきん
すでに受け取った役務や物品の代金で、まだ支払っていない金額を記録する勘定科目。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:19中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:02重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:38基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:00判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:31例題1基本的な取引を確認します。
  7. 2:55例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 3:50例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:39よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 5:42まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

日商簿記3級の学習を続ける

講義・過去問・暗記カード・模試まで、同じ論点でつながっています。

登録は1分・クレジットカード不要。無料のまま練習・暗記カード・模試まで使えます。

「収益・費用・税金」の他の講

日商簿記3級の講義一覧をすべて見る