受取利息・支払利息
この講義では、利息を受け取ったときは収益の「受取利息」、利息を支払ったときは費用の「支払利息」で処理する基本を学びます。現金や当座預金と組み合わせた基本的な仕訳にしぼり、借方・貸方の向きと金額を正しく判断できるようにします。
動画の視聴は会員向けですこの講で分かるようになること
利息の受取りと支払いを収益・費用として仕訳できる。
- 受取利息が収益、支払利息が費用であると区別できる。
- 現金や当座預金の増減とあわせて借方・貸方を判断できる。
- 利息の受取りと支払いの基本仕訳を自力で確認できる。
前提知識
- 現金の受払いの仕訳
- 当座預金の預け入れ・引き出しの仕訳
- 収益と費用の基本的な考え方
- 借方・貸方の基本
ひとつ前の講:受取手数料・受取家賃・受取地代
要点
- 利息を受け取ったときは収益の受取利息を使う。
- 利息を支払ったときは費用の支払利息を使う。
- 受け取って現金や当座預金が増えれば借方に現金または当座預金を書く。
- 支払って現金や当座預金が減れば貸方に現金または当座預金を書く。
判断のルール
- 受取利息は収益なので貸方に記入する。
- 支払利息は費用なので借方に記入する。
- 現金の増加は借方、現金の減少は貸方に記入する。
- 当座預金の増加は借方、当座預金の減少は貸方に記入する。
- 借方合計と貸方合計は必ず一致させる。
例題
例題1例題1 現金で利息を受け取った
現金で利息600円を受け取った。仕訳を示しなさい。
答え借方:現金 600 / 貸方:受取利息 600
考え方利息を受け取っているので、収益の受取利息を使います。収益は貸方です。また、現金を受け取っているので現金が増加します。資産の増加は借方です。したがって、借方は現金600円、貸方は受取利息600円になります。
確かめ借方合計600円、貸方合計600円で一致しています。受取利息は収益なので貸方になっていることも確認できます。
例題2例題2 当座預金から利息を支払った
当座預金から利息1,200円を支払った。仕訳を示しなさい。
答え借方:支払利息 1,200 / 貸方:当座預金 1,200
考え方利息を支払っているので、費用の支払利息を使います。費用は借方です。また、当座預金から支払っているので当座預金が減少します。資産の減少は貸方です。したがって、借方は支払利息1,200円、貸方は当座預金1,200円です。
確かめ借方合計1,200円、貸方合計1,200円で一致しています。支払利息が費用として借方にあること、当座預金の減少が貸方にあることを確認します。
例題3例題3 当座預金に利息が入金された
当座預金に利息850円が入金された。仕訳を示しなさい。
答え借方:当座預金 850 / 貸方:受取利息 850
考え方入金された内容は利息なので、使う収益科目は受取利息です。収益は貸方に記入します。入金により当座預金が増加しているので、資産の増加として借方に当座預金を記入します。よって、借方は当座預金850円、貸方は受取利息850円となります。
確かめ借方と貸方はともに850円で一致しています。受け取った利息かどうかを先に判断し、その後に当座預金の増加を確認できていれば正解です。
よくある間違い
受取利息と支払利息を逆にしてしまう。
収益だから貸方、費用だから借方という向きを忘れる。
現金や当座預金の増減を逆に記入してしまう。
利息の金額だけでなく入出金先の勘定科目を書くのを忘れる。
この講の用語
- 受取利息うけとりりそく
- 利息を受け取ったときに使う収益の勘定科目。
- 支払利息しはらいりそく
- 利息を支払ったときに使う費用の勘定科目。
- 収益しゅうえき
- 営業活動や取引によって増加した成果を表す要素で、簿記3級では基本的に貸方に記入する。
- 費用ひよう
- 収益を得るために生じた消費額を表す要素で、簿記3級では基本的に借方に記入する。
- 仕訳しわけ
- 取引を借方と貸方に分けて勘定科目と金額で記録すること。
章立て
- 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
- 0:21中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
- 0:57重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
- 1:33基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
- 1:56判断手順問題を解くときの順番を確認します。
- 2:21例題1基本的な取引を確認します。
- 2:37例題2別の条件で判断を確認します。
- 3:27例題3計算または応用の判断を確認します。
- 4:22よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
- 5:24まとめ重要事項を一枚で整理します。
この講の確認問題
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