現金預金会員向け7:25

現金出納帳の記入

現金の受入れと支払いを現金出納帳に記入する方法を学びます。日付、摘要、相手勘定科目、入金額、出金額、差引残高の流れを確認し、帳簿上で現金残高を求められるようにします。

現金出納帳の記入の表紙動画の視聴は会員向けです

この講で分かるようになること

現金の受入れと支払いを現金出納帳へ記入し、残高を求められる。

  • 現金出納帳の各記入欄の意味を説明できる。
  • 入金取引と出金取引を区別して記入できる。
  • 差引残高の増減を落ち着いて確認できる。

前提知識

  • 現金勘定の基本的な増減の考え方
  • 借方と貸方の基本
  • 仕訳の基本的な読み取り

要点

  1. 現金を受け取ったときは入金欄に記入する。
  2. 現金を支払ったときは出金欄に記入する。
  3. 差引残高は前の残高に入金を加え、出金を差し引いて求める。
  4. 摘要と相手勘定科目を合わせて記入すると内容が明確になる。

判断のルール

  • 現金が増える取引は入金欄、減る取引は出金欄に記入する。
  • 差引残高は各取引のたびに計算して記入する。
  • 相手勘定科目は現金の相手になる勘定科目を書く。
  • 日付順に記入し、金額は入金欄と出金欄のどちらか一方にだけ記入する。

例題

例題1例題1 売上の現金受取り

前日までの現金出納帳の差引残高は30,000円である。4月5日、商品を売り、現金12,000円を受け取った。相手勘定科目は売上とする。現金出納帳にどのように記入し、差引残高はいくらになるか。

答え4月5日、摘要は商品売上、相手勘定科目は売上、入金欄に12,000円、出金欄は記入なし、差引残高は42,000円と記入する。

考え方現金を受け取っているので、現金は増加している。したがって入金欄に記入する。差引残高は前の残高30,000円に入金12,000円を加えて、30,000円+12,000円=42,000円となる。

確かめ入金取引なので出金欄に書いていないかを確認する。残高は30,000円から増えて42,000円になっており、増減の向きも正しい。

例題2例題2 家賃の現金支払い

前日までの現金出納帳の差引残高は42,000円である。4月7日、店舗家賃8,000円を現金で支払った。相手勘定科目は支払家賃とする。現金出納帳にどのように記入し、差引残高はいくらになるか。

答え4月7日、摘要は店舗家賃支払い、相手勘定科目は支払家賃、出金欄に8,000円、入金欄は記入なし、差引残高は34,000円と記入する。

考え方現金で支払っているので、現金は減少している。したがって出金欄に記入する。差引残高は前の残高42,000円から出金8,000円を差し引いて、42,000円-8,000円=34,000円となる。

確かめ出金取引なので入金欄に書いていないかを確認する。残高は42,000円より小さくなり34,000円で、計算も正しい。

例題3例題3 2つの取引を続けて記入する

前日までの現金出納帳の差引残高は25,000円である。5月10日に売掛金6,000円を現金で回収した。5月11日に通信費1,500円を現金で支払った。相手勘定科目は順に売掛金、通信費とする。2日分の現金出納帳の記入と各日の差引残高を求めなさい。

答え5月10日は、摘要は売掛金回収、相手勘定科目は売掛金、入金欄に6,000円、差引残高31,000円と記入する。5月11日は、摘要は通信費支払い、相手勘定科目は通信費、出金欄に1,500円、差引残高29,500円と記入する。

考え方5月10日は現金を受け取っているため入金である。25,000円+6,000円=31,000円。次に5月11日は現金を支払っているため出金である。前日の残高31,000円-1,500円=29,500円。差引残高は各日の直前残高をもとに順番に計算する。

確かめ5月10日の残高31,000円を、5月11日の計算の出発点にしているかを確認する。最終残高は25,000円+6,000円-1,500円=29,500円で一致する。

よくある間違い

現金を受け取ったのに出金欄へ記入してしまう。

相手勘定科目を書かず、何の取引か分からなくなる。

差引残高を前の残高から計算せず、その場の金額だけを書いてしまう。

入金額と出金額を同じ行の両方に記入してしまう。

この講の用語

現金出納帳げんきんすいとうちょう
現金の受入れと支払いを日付順に記録し、現金残高を明らかにする帳簿。
摘要てきよう
取引の内容を簡潔に示す記入欄。何のための入金・出金かを表す。
差引残高さしひきざんだか
これまでの入金と出金を反映した、その時点の現金の残り高。
入金にゅうきん
現金が増えること。現金出納帳では入金欄に記入する。
出金しゅっきん
現金が減ること。現金出納帳では出金欄に記入する。

章立て

  1. 0:00導入表紙。第16講の題名と二人の講師を見せ、学習テーマを明確にする。
  2. 0:16中心概念導入概念。現金出納帳の役割と記入欄の全体像を示す。
  3. 0:58重要用語中心概念。現金が増えるか減るかで入金・出金を判断する。
  4. 1:27基本ルール重要用語。現金出納帳、摘要、差引残高、入金、出金の意味を短く整理する。
  5. 1:46判断手順基本ルール。記入の四原則を一覧で示す。
  6. 2:14判断の確認判断手順。解く順番を矢印で示す。
  7. 2:35例題1 例題1 売上の現金受取り例題1。売上の現金受取りの記入と残高計算を示す。
  8. 3:47例題2 例題2 家賃の現金支払い例題2。家賃の現金支払いの記入と残高計算を示す。
  9. 4:56例題3 例題3 2つの取引を続けて記入する例題3。2日連続の取引を順番に記入し、各日の残高をつなげる。
  10. 6:41よくある誤りとまとめよくある誤りとまとめ。誤答パターンと学習の要点を整理する。

この講の確認問題

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