その他の債権・債務会員向け7:16

受取商品券

受取商品券について、商品を販売したときの記帳と、後日に商品券を換金したときの記帳を、3級の範囲にしぼって学びます。商品券を現金そのものと混同せず、受け取った時点では債権として処理し、換金時に現金化する流れを整理します。

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この講で分かるようになること

商品券を受け取った販売と後日の換金を仕訳できる。

  • 受取商品券を現金と区別して説明できる。
  • 販売時と換金時で使う勘定科目を言い分けられる。
  • 借方・貸方の位置を金額とともに確認できる。

前提知識

  • 商品売買の基本的な仕訳が分かっていること。
  • 借方と貸方の基本ルールが分かっていること。
  • 現金勘定と売上勘定の基本的な増減が分かっていること。

要点

  1. 商品券を受け取って商品を販売したときは、受け取った金額を受取商品券で記帳する。
  2. 販売時の相手勘定は売上である。
  3. 後日に換金したときは、受取商品券を減らし、現金を増やす。
  4. 販売時と換金時は別々の取引として整理する。
  5. 受取商品券は、受け取った時点ではまだ現金ではない。

判断のルール

  • 商品券を受け取って商品を販売したときは、借方を受取商品券、貸方を売上とする。
  • 受取商品券を換金したときは、借方を現金、貸方を受取商品券とする。
  • 金額は商品券の額面に基づいて記帳する。
  • 販売時にすでに現金化したものとして処理しない。
  • 換金時に売上を再度計上しない。

例題

例題1例題1 商品券を受け取って販売した場合

当店は商品を4,000円で販売し、代金として商品券4,000円分を受け取った。仕訳を示しなさい。

答え借方:受取商品券 4,000 / 貸方:売上 4,000

考え方商品を販売しているので収益である売上が発生します。代金として受け取ったのは現金ではなく商品券なので、借方は現金ではなく受取商品券です。したがって、資産の増加として受取商品券を借方に、収益の発生として売上を貸方に記入します。

確かめ借方合計4,000、貸方合計4,000で一致しています。商品券受取時なので現金を使っていないこと、売上を1回だけ計上していることを確認します。

例題2例題2 後日に商品券を換金した場合

以前に受け取っていた商品券6,500円分を、後日、現金に換えた。仕訳を示しなさい。

答え借方:現金 6,500 / 貸方:受取商品券 6,500

考え方この時点では新たな販売は起きていません。すでに持っている受取商品券を現金にかえただけなので、増えるのは現金、減るのは受取商品券です。したがって、借方は現金、貸方は受取商品券となります。

確かめ借方合計6,500、貸方合計6,500で一致しています。換金時に売上を使っていないことを確認します。売上を入れると二重計上になります。

例題3例題3 販売日と換金日を分けて記帳する場合

7月10日に商品を9,200円で販売し、代金として商品券9,200円分を受け取った。7月15日にその商品券を現金に換えた。2つの仕訳をそれぞれ示しなさい。

答え7月10日 借方:受取商品券 9,200 / 貸方:売上 9,200 7月15日 借方:現金 9,200 / 貸方:受取商品券 9,200

考え方7月10日は販売取引です。商品を売ったので売上が発生し、受け取ったのは商品券なので受取商品券を借方にします。7月15日は換金取引です。新たな販売ではなく、受取商品券を現金にかえたため、現金が増え、受取商品券が減ります。したがって、日付ごとに別の仕訳にします。

確かめ7月10日の仕訳は借方・貸方ともに9,200、7月15日の仕訳も借方・貸方ともに9,200で一致しています。2日分を1本にまとめていないこと、7月15日に売上を再計上していないことを確認します。

よくある間違い

商品券を受け取った時点で、借方を現金としてしまう。

換金時に貸方を売上としてしまい、売上を二重に計上する。

販売時と換金時を一つの仕訳にまとめてしまう。

受取商品券の増加と減少で借方・貸方を逆にする。

商品券の額面金額と記帳金額を一致させ忘れる。

この講の用語

受取商品券うけとりしょうひんけん
商品券を受け取ったことにより、後日に換金できる権利を表す勘定科目。商品販売時にいったん資産として記帳する。
売上うりあげ
商品を販売したことによって生じる収益を表す勘定科目。商品券で受け取っても、販売である以上は売上を計上する。
現金げんきん
通貨や通貨代用証券などを処理する勘定科目。本講では、受取商品券を後日に換金したときに増加する。
換金かんきん
受け取った商品券を現金にかえること。換金時には受取商品券を減らし、現金を増やす。

章立て

  1. 0:00導入この知識ポイントで判断できるようになることを確認します。
  2. 0:19中心概念取引の意味と基本的な考え方を整理します。
  3. 1:01重要用語問題文で意味を取り違えやすい用語を確認します。
  4. 1:38基本ルール仕訳や計算で使う規則を整理します。
  5. 2:03判断手順問題を解くときの順番を確認します。
  6. 2:37例題1基本的な取引を確認します。
  7. 2:56例題2別の条件で判断を確認します。
  8. 3:59例題3計算または応用の判断を確認します。
  9. 4:52よくある誤り誤りやすい考え方を修正します。
  10. 6:22まとめ重要事項を一枚で整理します。

この講の確認問題

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